まず、入り口ガラス越しに見えるのは多くの器の数々で、本当にパン屋さん？と思います。入って、正面に作り付けの食器棚に飾られた器が素敵です。本題のパンですが、作るのも販売も奥様一人。種類も少な目で一種類当たりの数も限られています。それだけに、買えればラッキーの貴重品です。お勧めの「揚げパン」は、ねじったものを丸く成形し、まわりについている沢山の胡麻が香ばしく、揚げているのにそれほど油っぽくありません。もう一つ、６個入りの「ソフトパン」もまわりがカリカリで中がふんわりと食べる価値ありです。パンと和食器のユニークなお店です。是非、寄ってみて下さい。

陶器店として先代が昭和26年に創業。平成７年に現店主さんの趣味であるパン作りが高じて、お店の一角をパン屋さんにしました。店内は家庭の食器ダンス、サイドボードのように素敵な食器が並べられて、お手頃な価格での販売と、美味しいパンが並びます。素材にこだわり、添加物等は使わない、安心して家族に食べさせる、毎日食べても飽きないものを基準にしてます。
仕入れ品は一切置かずジャム等も手作り、惣菜パンの具もご自分で作られています。目が届くだけと数量は少な目ですので、日によっては午前中で売り切れてしまうことも多いとか。「最後の晩餐にこちらのパンを食べるのも良いよね」と、常連さんの褒め言葉が嬉しいと、寡黙な店主の笑顔です。