肉食はご法度の江戸時代に、庶民が内緒で食べていたのが牡丹肉とも山くじらとも称された猪だ。享保3(1718)年、当時有数の繁華街のひとつだった両国に創業した「もゝんじや」では、現在でも猪、鹿などの〝ももんじ(獣肉)〞が味わえる。特に看板料理の猪鍋は、最高級の肉質とされる丹波の野生のもののみを使用。一頭買いしたものをお店でさばいて提供している。クセのない猪肉をより深い味にするのが、すき焼き風のたれに八丁味噌と江戸味噌を加えたオリジナルの鍋。味噌の甘味とコクが、猪肉の脂の旨みをいっそう引き立て、他店とは一線を画している。来年には創業300年を迎える老舗で、江戸の味を堪能したい。
墨田区両国1-10-2 | |
03-3631-5596 | |
17:00~21:00(LO20:45) | |
日曜 ※大相撲開催中は日曜営業 | |
可 | |
なし | |
JR 両国駅より徒歩約5分 区内循環バス南部ルート⑭両国駅西口(回向院入口)停留所下車徒歩約5分 |